極上ダシのピェンロー鍋

水戻しした干し椎茸と戻し汁を出汁として使い、豚肉、鶏肉、白菜、春雨を煮込むピェンロー鍋。
この段階で入れる調味料はごま油のみで、干し椎茸のグアニル酸が素材のうま味を深める極上鍋です!

あとは各自で煮汁とともに取り分けてから、好みに応じて塩と一味唐辛子で最小限の味付けで食べます。

昆布は刻んで干し椎茸と一緒に冷水に浸してひと晩。これだけで劇的に美味しくなります。椎茸の軸からも濃厚ダシが出ます。

材料(4人分)

  • 干し椎茸(大きめ) 50g
  • 昆布 10g
  • 椎茸のもどし汁 + 水 1.6リットル
  • 鶏もも肉 400g
  • 白菜(大) 1/2個
  • 豚バラ肉 400g
  • ごま油 大さじ3
  • 春雨 70g
  • 粗塩 適量
  • 一味唐辛子 適量
  • 雑炊用のご飯 適量
  • べったら漬け 適量

手順

1
干し椎茸をさっと水洗いしてから冷水に浸し、昆布を10分ほど水に浸してから細切りにして加え、冷蔵庫でひと晩水戻しします。
2
水戻しの途中で椎茸をカットしてからまた浸水すると、早く、ふっくら戻り、ダシも良く出ます。
3
椎茸だしが苦く感じる時は水で薄めてください。椎茸のグアニル酸は濃すぎると苦味として感じやすくなりますが薄めればOKです
4
大きめの椎茸は食べやすいように2つか4つに切って、軸は先端の硬い部分を切り落としてから縦にスライスします。
5
昆布と椎茸をザルにあげて、戻し汁は茶漉しで漉してから水を加えて1.6リットルにして鍋に入れます。
6
白菜は芯と葉に切り分けそれぞれ食べやすい大きさに切ります。鶏肉をひとくち大に切ります。
7
鍋に白菜の芯と椎茸と昆布入れて強火にかけます。
8
沸騰したらアクを取り、鶏肉を加え、ごま油大さじ2を回し入れ、弱火でフタをして30分煮ます。
9
豚肉と春雨と白菜の葉を加え5分ほど弱火で煮ます。最後に香り付けにごま油大さじ1をふりかけます。
10
取り皿に鍋のスープを入れ、好みの量の塩と一味唐辛子を入れて、つけだれにしてお召し上がりください。
11

シメの雑炊にはべったら漬けがよく合います!

ポイント

素材の自然のうま味を、塩と一味唐辛子の最小限の味付けで楽しむのがピェンロー鍋です。豚バラは硬くなりすぎないように後入れで。残った汁はご飯を入れて雑炊で楽しみましょう。妹尾河童さんが広めたピェンロー鍋を、美味しいダシのコツでアレンジしました。

干し椎茸は冷水でひと晩戻してから加熱すると最高にうま味を引き出せます。椎茸のグアニル酸が肉のうま味を深めます。

昆布は刻むと少量でも出汁が多く出て濃厚になります。

歯ごたえを楽しむなら緑豆春雨、プルプル食感を楽しむなら国産春雨を使います。

元はベトナムに隣接する中国広西チワン族自治区の料理と言われています。

オリジナルレシピ(dancyu)
https://www.dancyu.com/user/collection/362

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